ぱらぱら炒飯

亀梨和也のファンで幸せ!

約5年で4回転職したアラサー女が新卒で入った広告営業を振り返り懺悔する #1社目

 

昨年12月、5社目となる会社に入社しました。

 

新卒で営業として入った会社を4ヶ月で辞めた私ですが、現在も正社員として人並みに働けてます。
「 とりあえず3年 」ってよく聞くけど 私はそんなことなかったな、と感じた経験を発信してみることにしました。
良い会社にご縁を頂いて、きっともう転職することはないので。

 

転職の一歩を考えている人はもちろん、転職する予定があってもなくても、ブラック企業の体験談を見るのが好きな方は別の意味で楽しんでもらえれば幸いです。(  ネットに出回ってる体験談に比べれば序の口 )

 

※これまでの企業を告発しようとか悪く言う目的ではなく、私個人の話です。「 営業 」「 総合職 」の意味すら調べず社会人になった人間の思い出話です。
責任感の無さや忍耐の無さにイライラさせてしまったら申し訳ございません。先に謝っておきます。


***

私は、中学生でジャニヲタになって以降、TVはもちろんネットや雑誌などメディアが大好きでした。今も好きです。
今までの人生で一番頭がよかった中学時代は「 大人になったら電通に入る! 」と言っていた私ですが、大学に入ってジャニヲタの他にアニヲタを拗らせて遊びまくっていた私に、大きな会社に入れる能力はゼロでした。

 

ちなみに電通を志したきっかけは、亀梨くんが出演していた月9「サプリ」の影響。( 広告代理店が舞台の恋愛ものだった )勉強はできても、頭のネジは今と変わらず緩かったです。

 

就活序盤でエントリーした地元の広告企業に内定を頂き、長く就活するのが面倒だった私はそのまま広告営業になりました。
ここがそもそもの間違いで、新卒の就活は情報収集と手間をかけるべきだったと 今だからこそ思います。

 

前述のとおり、営業が何たるかを知らないまま「 広告をつくりたい 」だけで入社した私ですが、100%飛び込み営業からのスタートでした。( 一番やりたかった誌面全体を作るのは編集担当( 新卒は入れない部署 )の役割だった )

 

入社直後に「 3日連続1日100件飛び込み営業 」の洗礼を受けてから辞めるまでの4ヶ月間、「 仕事辞めたい 」と思わない日はありませんでした。
営業中に急に入店してきた客でもない知らない女から広告を買うって どんな確率だろうな…。

 

入社1年目は自転車営業で、9時から19時頃まで自転車で市内を駆けずり回っていました。定時は17時30分とかだったと思いますが、定時ぴったりに帰社しても「 なに帰ってきてんだ!出てけー!! 」と上司に追い出されてたので定時が何時だったか忘れました。
そして19時頃帰社すると上司は退勤してるというお約束。

スーツは擦れるし、パンプスも潰れるし、日焼けするし、雨の日はずぶ濡れだし、大量の紙( 商材 )を積まれて重いし、プライベート携帯で仕事するから変なお客さんからのセクハラLINEはきたし、自転車はボロだし、散々でした。

 

入社1ヶ月後には初契約を獲得するなど良いこともありましたが、お局によるアポイントやお客様の横取り、見込み顧客のストーカー化、それに対する会社からの「 1回ヤッて契約もらえば? 」というセクハラ( パワハラ? )。
退勤後にストーカー客に自宅まで車で尾行されたときは、原付バイクで片道10分のところ、1時間帰れなかったこともありました。

 

教育係になってくださった先輩は今でも尊敬するくらい気配りの上手な丁寧な方でしたが、同行するたびに退職の話や会社・周囲への批判が多く、そこで「 私の部署 潰れそうなんだ… 」と気持ちが沈みました。

 

何より、GWを迎える頃には既に自分が売っている広告への嫌悪感と不信感がカンストしていました。
事実、サービス開始以降ずっと広告の効果は減少傾向、にも関わらず高額で( 6桁以上 )、競合他社の商材の方が勝っている商材を、生活をかけてお店を経営している方々に「 買ってください! 」なんて言えませんでした。

 

上司が企画した新しい商材を売って一番多く契約をとったり、お客様から飲食店経営者の集まりに呼んでもらえたり、タダでケーキもらえたり、居酒屋の新メニューの開発を手伝ったり、楽しいこともたくさんあったけど、毎日不平不満を溜めて働いている30代、40代の上司を見て、当時22歳の私はこの先約40年も広告を売る自分の姿を想像できず、退職者が出るたびに上乗せされていく数字目標だけが目標になりました。

 

結果、お盆を過ぎた8月下旬に退職しました。

 

退職が決まってからは、既存顧客のアポイント以外は営業エリア内にある自宅に帰って寝てました。日中家にいた母は、退職まで何も言わずに受け入れてくれていました。退職後は両親ともに「 合わなかったんだね 」と言って責たりせず見守ってくれて、本当に申し訳無さと感謝しか無いです。

 

これが、わたしの新卒の記憶です。

 

当時はすごく辛かったし遅かれ早かれ絶対に退職していたと思うので、退職自体は後悔していません。
でも、もう少しだけでも頑張れなかったのかな、と退職時期は後悔しています。
あのまま営業を続けていればもっと違ったキャリアがあっただろうと思うからです。

 

今の仕事には満足していますが、未だに、新卒入社の楽しそうに働いている年下社員を見ていると、羨ましいと感じます。

同期と切磋琢磨できるのは、恐らく新卒の特権じゃないでしょうか?そして切磋琢磨できる環境は、良い会社にこそあるものだと私は思います。
私の会社は、 同期=愚痴を言い合う被害者仲間 という関係になりがちでした。

 

誰かのためじゃないと頑張れない私は、営業の仕事がどちらかといえば向いていました。

現在進行系で辛い思いをしている人からは舐めるなと言われそうですが、少なくとも当時はお客様のために休みの日まで費やして、たくさん勉強してたくさん提案して、たくさん情報を持っていくのは楽しく、苦ではなかったです。結局、自分が売るサービスに納得していなかったから全てが苦になっちゃったんですけど。

 

新卒で素敵な会社に入社して、良い上司、環境、同期に恵まれている人は、きっとすごく努力したんだと思うことにしてます。私はその努力、全力でさぼったので。

 

後悔はあるものの、冒頭に戻りますが現在も人並みに働けているので「 とりあえず3年 」ってよく聞くけど、私はそんなことなかったな、というのは本当です。
ただ、辞めることはいつでも出来るので、ひたすら負の感情ばかりに流されるのはやめよう、と学んだのはこの経験を経てでした。

 

ちなみにこの会社は、私が入社した数年後に私が売っていたサービスは廃止し、組織改革などを行ったみたいで、今では良い会社になっているようです^^*(HPを見ただけですが)



1社目の話はこれでおしまいです。
2社目は色々考えて派遣をします。

2社目も個人的にはハッピーエンドですが、未だに父からは「 黒歴史 」と言われている時代です。この話はまた書ければ。